3選手に全国切符 わんぱく相撲和歌山場所
社団法人和歌山青年会議所(大城規史理事長)主催の第19回わんぱく相撲和歌山場所が3日、 和歌山市有田屋町の県営相撲場で開かれ、 小学生230人の元気な取り組みが、会場を沸かせた。 注目の男子6年生横綱には、 前回決勝で涙をのんだ下邨選手(加太)が雪辱。 5年生は坂前由基選手(安楽川)が3年生から続く連覇を3に伸ばした。 4年生は小結(8強)から飛躍した前田瑞稀選手(松江)が綱取りを果たした。 以上の3選手は7月29日に東京・両国国技館で開催される全国大会に出場する。 しんぽう写真館はこちらから
和歌山場所は、 同市内だけでなく海南市、 岩出市、 紀の川市、 橋本市、 伊都郡、 海草郡の小学生が対象。 参加者は男女合わせて前回より約30人増え、 1年生から6年生まで成長に合わせて、 取り組む内容も年々充実している。 取り組みは1年生の男子から始まり、 それぞれトーナメント戦が行われたが、 負ければ後の無い厳しさが、 学年にかかわらず選手たちの頑張りや粘り強さを発揮させ、 手に汗握る一番も多かった。
6年生男子では、 前回の5年生横綱・田川元太選手が準決勝で同関脇の沖屋遼真選手(八幡台)に敗れ、 ことしの横綱の行方は混沌(こんとん)とする中、 決勝では下邨選手が、 落ち着いた立ち会いから突き落としで沖屋選手に快勝した。 5年生男子は、 体格的にも優れ3年、 4年と2年連続横綱の坂前選手が、 初戦から相手を寄せつけない抜群の強さで、 決勝でも藤原崇義選手(和歌浦)を押し倒しで下した。 4年生決勝は昨年の3年生横綱井田陽斗選手(中央)に、 準々決勝で勝ちムードに乗る川合三四郎選手(野崎西)と前田選手が激突。 土俵際での投げの打ち合いを前田選手が制した。
団体戦は、 松江小が優勝、 野崎西が3年連続の準優勝となった。 表彰式では、 1年生から6年生まで欠かさず参加した竹川海選手(宮前)に大城理事長から皆勤賞が贈られた。
取り組みの後には、 餅投げやお菓子まきも行われ、 激戦を終えた選手たちの歓声や笑顔があふれていた。
全国大会出場を決めた6年生の下邨選手は 「この大会で優勝できたことがうれしい。 全国では、 まず一つ勝ちたい」 とし、 5年生の坂前選手は 「連勝は難しいところもあった。 全国では優勝を目指して頑張る」 4年生の前田選手は 「優勝は本当にうれしかった。 全国も優勝が目標」 と意欲を見せた。
皆勤賞の竹川選手は 「しんどかったけど、 続けてこれて良かった。 中学生になったら柔道で頑張る」 と話した。