脂肪燃焼し疲労軽減 梅酢ポリフェノール
サッポロ飲料㈱(本社=東京)は、 近畿大学生物理工学部 (紀の川市)、 県工業技術センター(和歌山市)などとの共同研究で、 梅果実由来成分 「梅酢ポリフェノール」 の脂肪燃焼効果が疲労軽減につながることが分かったと発表した。 県産業技術政策課は 「県の資源である梅のイメージアップにつながることに期待したい」 と話している。
同課によると、 研究は文科省の補助事業で、 平成21年6月から24年3月に実施。 同社によると、 梅酢ポリフェノールを継続摂取することで疲労軽減の効果が得られることはすでに分かっていたが、 今回、 エネルギー生産と脂肪燃焼に関わる遺伝子の発現が高まり、 効果的に脂肪を燃焼してエネルギーを生産していることが分かった。
梅酢ポリフェノールとは、 梅干しを作る課程で生成される梅酢から抽出したポリフェノール。 研究ではマウスを2つのグループに分け、 片方に市販の飼料、 もう片方に梅酢ポリフェノールを0・4%含む飼料を3週間与えた。 4週目に測定したところ、 梅酢ポリフェノールを与えたグループの方が、 脂肪燃焼に関わる遺伝子群の発現が上昇していた。
同社は今後、 梅果実由来のポリフェノールの脂肪燃焼のメカニズムを解明し、 メタボ対策飲料・食品の開発を目指すとしている。