新副議長に野嶋氏 和歌山市議会
和歌山市議会の6月定例会が12日、開会した。午前は中村協二副議長の辞職に伴う副議長選が行われ、野嶋広子議員(61)=当選3回、絆クラブ=が新副議長に就任した。市議会の正副議長は1年ごとの交代が慣例となっていたが、和田秀教議長は、昭和44~46年に在職した泉俊雄議長以来の続投となった。
和田議長は本紙の取材に「議会の皆さんから続投の声をいただいた」と話し、山積する市の課題に継続的に取り組む意欲を示した。
野嶋新副議長は本会議であいさつし、「議長の補佐役として、歴史と伝統ある市議会の名に恥じないよう全力を尽くしたい」と述べた。
定例会には総額2億2181万3000円を増額する一般会計補正予算案の他、市長専決処分などの報告12件、条例関係9件などが市当局から提出された。
大橋建一市長は開会のあいさつで、東日本大震災被災地のがれき受け入れ問題に言及。「安全基準を定め、厳重な事前事後の検査を行うことで可燃物の焼却を行うところまでは可能と考えている」とし、「市民の理解を得ながら、この問題に早く解決の糸口を見いだしていきたい」と述べた。