節電で自動ドア一部休止など 和歌山市役所
関西電力管内の厳しい電力需給予想を受け、和歌山市は2日から、一昨年比15%以上の削減を目標とする節電対策をスタートした。照明の消灯、エレベーターや自動ドアの一部運転休止などに取り組み、昨年を上回る成果を目指している。9月7日まで。
市環境政策課によると、昨年夏の節電実績は7~9月の3カ月間で前年比6・3%減。ことしの厳しい目標達成のために、新たな取り組みとして、一度に大量の電力を消費するシュレッダーの使用を午前10時から午後4時まで禁止▽本庁舎正面玄関の自動ドアを片側休止▽保健所と消防局の空調運転時間を1時間短縮などを行う。
関西電力管内の電力使用量が97%を超えた場合には、空調を緊急停止する。
昨年に続いての対策は、空調温度28度の徹底▽部分消灯の実施▽本庁舎・東庁舎の廊下は原則完全消灯▽冷蔵庫・電気ポット・コーヒーメーカーの利用制限▽昼休憩時にOA機器の主電源を切るなどとなっている。
庁舎内の節電の他に、家庭の節電のために外出促進にも取り組む。市立こども科学館の入館料、プラネタリウム観覧料の減額をはじめ、公立施設の利用を呼び掛けている。
同課は「一部の取り組みで市民の皆さまにご不便をお掛けしますが、ご理解とご協力をお願いします」と話している。