名草小児童8人けが スズメバチに襲われる

 4日午前10時ごろ、和歌山市紀三井寺の市立名草小学校(山本紀代校長)6年生の児童がスズメバチに襲われ、8人が病院に搬送された。同日正午現在、全員軽症の見込み。

 同校によると、児童25人が2時間目の体育の授業中、津波の避難経路の確認をしに同校東側に隣接する名草山へ行った際、被害に遭ったという。児童は頭や足などを刺された。市消防局によると、10時13分に同校から119番通報があり、児童は市内の病院に搬送されたという。

 同校の名古武史教頭(52)は「前向きに行った訓練が自然に阻まれ(残念)、今までにスズメバチの被害はなかった」と話している。

 昆虫に詳しい海南市わんぱく公園(同市大野中)の有本智園長(46)によると、スズメバチは樹液など餌が豊富な夏はあまり襲って来ないが、餌が少なくなる秋は攻撃性が高くなり、お互いの巣を襲い合うといったこともある。

 9、10月は働きバチの個体数が一番多い時期で、飛び回っているのを目にしやすく、大変危ない季節という。また、ハチには黒いものを襲いやすい習性があり、頭などの黒い部分は気を付ける必要がある。