和歌山市の3人優勝 ボートの中学全国大会

 21、 22日に岐阜県で開かれた第32回全日本中学選手権競漕大会(実行委主催)の2部門で、 和歌山ローイングクラブ(堅田哲也監督)に所属する木下弥桜さん(14)=和歌山大付属3年=と、 古田真衣さん(15)=同=、 北野七彩さん(15)=向陽3年=ペアが優勝した。 新人戦に続いてそろっての優勝に3人は 「うれしいです。 達成感を味わえた」 と笑顔で話している。

 3人は今大会での優勝を目標に日々練習を重ねてきた。 木下さんは一人こぎボート 「女子シングルスカル」 (1000㍍)、 古田さんと北野さんは2人こぎボート 「女子ダブルスカル」 (同)で大会に臨んだ。

 全国から女子シングルには20人、 同ダブルには24人が参加し、 決勝戦には各6人が残った。

 決勝戦で木下さんは他の選手に先手を取られたが、 中間地点以降もスタートダッシュと同じペースでこぎ続けたことが奏功し、 最後には後続選手に約2秒差をつけて巻き返した。 タイムは4分10秒35。

 古田さん、 北野さんペアは予選でボートや波のコンディションが悪く、 浸水するなどアクシデントがありつつも、 敗者復活戦で見事舞い戻った。 2人は、 長い距離をペースを乱さずにこぐ練習が生かされたといい、 木下さん同様に2秒差をつけて4分3秒35でゴールを決めた。

 コーチの岡﨑祐治さん(36)、 金城正明さん(46)は 「練習以上の力を出せた。 自分たちの力で取ったタイトル。 3人ともよう頑張った」 と話していた。