智弁、戦後初の夏8連覇 那賀との激闘制す
第94回全国高校野球選手権和歌山大会は最終日の28日、県営紀三井寺球場で決勝戦が行われ、智弁が那賀を延長14回の激闘の末4―2で下し、戦後初となる8連覇を達成した。智弁は大倉、土井の適時打で2点を奪い、粘る那賀を突き放した。
◇決勝
智 弁
TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 計 |
智 弁 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 4 |
那 賀 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
(延長14回)
〔智〕吉川、土井、蔭地野―川崎〔那〕福井―毛利▽3塁打=大倉(智)▽2塁打=吉川(智)北野(那)
智弁は2点を追う7回、1死3塁の好機に、髙垣が左前適時打を放ち1点。さらに相手投手の暴投で同点とした。延長14回には大倉の3塁打で逆転。土井の左前適時打で1点を加えた。投げては吉川、土井、蔭地野の継投で那賀打線を7安打に抑える粘投。8連覇に貢献した。
髙嶋監督は「甲子園に行きたいという選手の気持ちが強かった」と話していた。
那賀は初回、相手投手の暴投で先制、高島のスクイズで追加点を奪った。投げては福井が得点圏に走者を背負いながらも要所を締める投球でチームを支えたが、打線にあと一本が出ず、援護できなかった。