5万2000人でにぎわう 粉河祭
紀州三大祭の一つ、「粉河祭」(粉河祭保存会主催)が28、29の両日、紀の川市の粉河とんまか通り周辺で開かれ、地域住民や観光客ら約5万2000人でにぎわった。本祭では2年に1度の「渡御式」が行われ、地域はお祭りムード一色に染まった。
24日の宵祭は粉河駅前から粉河寺大門前までの同通りにだんじりが並び、薄暗くなった午後7時から運行が始まった。大勢の客の中をだんじりを仕切る交渉人が「どいたー」と勢いよく先頭を走り、きらびやかに飾り付けられただんじりがその後を勇敢に駆け抜けた。
奈良県五條市から家族で訪れた田中美香ちゃん(8)は「迫力があった。すごくかっこよかった」と話していた。
本祭の29日は馬にまたがった武者姿の稚児や裃(かみしも)を着けた約400人の行列が粉河産土(うぶすな)神社を出発し同通りを練り歩いた。また粉河中学校吹奏楽部の演奏や子どもだんじりもあり、盛り上がった。