克己が優勝 第44回和歌山日曜野球夏季大会

 第44回和歌山日曜野球夏季大会(大道眸運営委員長)の決勝が26日、市民球場で行われ、克己が昨年の春季大会以来4大会ぶりの優勝を決めた。第40回大会秋季以来となるブレーメンとの決勝対決は、雪辱に燃える克己打線が初回の2点を皮切りに着実に得点を重ね、守っては山本一馬、土谷卓士の完封リレーで反撃を許さず7―0で圧勝した。MVPには克己の中村淳一が輝き、敢闘賞はブレーメンの正木亨也が獲得した。

 ◇準決勝

スラッガーズ 0 0 0 0 0 2 0 2
ブレーメン 2 0 0 3 0 0 X 5
克 己 0 0 0 3 1 5 9
S・Project 0 0 0 0 0 0 0

(6回コールド)

 ◇決勝

克 己 2 0 1 1 0 0 3 0 0 7
ブレーメン 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

 優勝旗を懸けた4年ぶりの対決は、先攻の克己が初回、松田の左超え2塁打を足掛かりに2死2、3塁と攻め、中村の右翼へ運ぶ2塁打で2点を先制した。3回には2死2、3塁から中村の内野安打で1点を加えた。

 4回も2死2塁から松田の左翼線を抜く3塁打が飛び出し1点。7回には打者8人の猛攻で3点を追加し、勝利を決定づけた。

 克己の先発マウンドを任された山本は、2回に2死から熊井に左前打を許しただけで、打たせて取る巧みな投球がさえ、6回をわずか1安打に抑える好投を見せた。7回から救援した土谷は、終盤の3イニングで毎回三振を奪い、無安打で3塁を踏ませない力投を披露。ブレーメンに得点のきっかけも与えない完封劇でリベンジを果たした。

 克己の住岡監督は「準決勝で監督代理を務めてもらった信定君の名采配が、優勝につながったと思う。決勝では投打にまとまり、秋季大会でもこの勢いで連覇を目指したい」と話した。MVPの中村選手は「私一人の力でなく、みんなで取ったMVPだと思う」と喜びを語った。優勝、準優勝ナインは次の皆さん。

 《克己》代表・監督兼選手=住岡弘樹▽主将=小林明久▽選手=中村淳一、山本一馬、松本亮、松田恭平、土佐友知志、布袋年弘、林和弘、東江幸太郎、平川充、信定重紀、宮本知幸、土谷卓士、堀田佳男、松尾豪大、坂下和昭

 《ブレーメン》代表兼選手=栗山聖司▽選手=浅野史郎、石井猶規、岩渕和人、奥野祐平、熊井貴志、栗山英之、坂口正雄、阪本幸男、篠崎明生、瀬川洋司、田尻晃一、田中慎也、谷野仁志、土屋翼、野田昌利、花野竜哉、正木亨也、山下泰伸、山野佳亮、行平裕一朗