ビッグホエールに3800人 国体決定イベント

 平成27年の紀の国わかやま国体・紀の国わかやま大会(第15回全国障害者スポーツ大会)の開催が正式に決定したことを受け、9日に和歌山市手平の和歌山ビッグホエールで記念イベントが開かれた。大会イメージソングの披露やトップアスリートらのトークショーで3年後に向け機運を高めた。

 会場には関係者や市民約3800人が来場。記念式典で仁坂吉伸知事は「2015年の国体に向け、さまざまなおもてなしの心をみんなで築いていきたい」とあいさつ。県出身の歌手・坂本冬美さんからの激励ビデオメッセージも紹介された。

 続いて行われた「わかやま応援団トークショー」には、県出身の女優で、県パンダ大使の岡本玲さん、県ふるさと大使の俳優・小西博之さん、ロンドン五輪レスリングで銅メダルの湯元進一選手、5位入賞の健一選手、パラリンピック競泳で銀メダルの中村智太郎さんらが登場。仁坂知事と楽しいトークを繰り広げた。

 けがを克服するための精神力については、健一・進一選手ともに「足やひざをけがしたときには、前向きに上半身を鍛えるチャンスと思って取り組んできた」などと語った。

 健一選手の「普段出ないような力を出せるいい緊張もあるので、試合は緊張した方がいい」との意見に、仁坂知事は「人生の勉強になった」と共感。健一選手は「国体では兄弟でレスリングを盛り上げたい」、進一選手は「和歌山国体はもちろん出場して優勝します」、中村選手は「足がもつ限り競技を続け4年後、できれば金を狙いたい」と力強く今後の抱負を語った。

 この他、岐阜国体県選手団結団壮行式、大会イメージソング「明日へと」の発表などもあり、会場は盛り上がった。