政界再編見据え支持訴え 民主岸本氏

 衆議院和歌山1区の現職、 民主党の岸本周平氏(56)を支援する 「経営者の集い」 が13日、 和歌山市のモンティグレ(ダイワロイネットホテル和歌山)で開かれ、 約600人(主催者発表)が参加した。 後援会による大規模集会は2日の 「女性の集い」 に続いて今月2回目で、 次期総選挙での再選に向けて支持を訴えた。

 経営者の集いでは、 岸本氏と親交のある吉本興業㈱の大﨑洋社長が講演。 岸本氏について 「どこの党でも来てほしいと思う優秀な人。 和歌山にも日本にも欠かせない」 と述べ、 支援を呼び掛けた。

 岸本氏はあいさつで、 当選以来3年間の実績として、 NPOや社会福祉法人、 学校法人に対する寄付の半額が税金から戻るNPO法改正を議員立法で行ったことなどを紹介。

 次の衆院選については、 民主の議席は半減し、 自民も橋下徹大阪市長率いる日本維新の会も過半数は獲得できないとの見通しから、 選挙後に連立の組み替え、 政界再編が起こると指摘。 「再編成に参加する選手を選ぶ選挙になる。 党ではなく岸本周平を選んでほしい」 と訴えた。

 集会終了後、 野田首相の再選が有力な民主党代表選(21日投開票)への対応について報道陣に質問を受けた岸本氏は 「4候補の主張をじっくりと判断して決めたい」 と述べ、 誰を支持するかは明言しなかった。

 和歌山1区には岸本氏の他、 自民党新人、 門博文氏(47)と共産党新人、 国重秀明氏(51)が立候補を表明しており、 日本維新の会の候補者擁立の動きも注目されている。