地元の根来塗知って 曙山会が中学生に講演

 地元特産の根来塗について知ってもらおうと、 根来塗曙山会 (池ノ上曙山宗家)は9月27日、 岩出市根来の民俗資料館に岩出中学校1年生284人を招いて講演会を開いた。

 同校の地域学習の一環で、 毎年1年生を対象に開催。 池ノ上さんらはスライドを使って約500年前の作品を紹介し、 当時、 金と同等の価値があるとされていた鉱物 「辰砂 (しんしゃ)」 を顔料に使っていたことや、 国指定重要文化財 「布薩たらい」 について説明した。 またオークションで3000万円の値が付いたという 「瓶子 (へいし=酒の器)」 の紹介もあり、 生徒らは興味を示していた。

 質問コーナーでは、 生徒らはオークションの最高額や、 一つの作品に費やす時間などを尋ねていた。

 池ノ上さんは 「根来には世界的に有名な根来塗があるということに自信を持ってほしい」 と呼び掛けた。 竹原優君 (13) は 「根来塗について何も知らなかったけど、 説明を聞いてすごく高価で有名なものだと知った」 と話していた。