和歌山の外国人向け観光ガイド冊子が完成

 海外に和歌山の魅力を発信しようと発足したボランティアチーム「ワカヤマハイテンション」(仙石恭子代表)は、県観光連盟の支援を受けて、英語・韓国語・中国語の観光ガイド冊子「WAKAYAMA」(カラー18㌻)を3000部作った。海と山をコンセプトに、熊野や高野山など県内7カ所の見どころや体験イベントを写真とともに紹介している。

 仙石代表(33)は「外国の人が来た時に欲しいと言われることが多い。自信を持って和歌山を紹介できる内容になったので、これを見て『和歌山いいやん』と思ってもらえれば」と話している。

 冊子は体験イベントを中心に、高野山の宿坊、熊野古道、和歌山城の茶室、白浜・那智勝浦・串本の海、温泉、飲食店などを地図と一緒に紹介。

 表紙には、月光が美しい橋杭岩の海と、木々の間から太陽の光がもれる熊野古道の風景写真を掲載し、2枚の写真が月光と太陽光でつながるようにレイアウトして、海外と和歌山の「つながり」を表現している。

 サイズは、同じ大きさの冊子と並んだ時に題字の「WAKAYAMA」の文字がすぐに目に入るようにと、A4よりも縦長になっている。

 同チームはワインアドバイザー、カメラマン、グラフィックデザイナー、元編集者など8人。自分たちの感性で和歌山を表現しようと、昨年秋からことし春にかけて実際に現地を訪れて取材した。

 県では従来のガイドブックに加えて、海外プロモーションや旅行博などに利用するとしている。冊子についての問い合わせは県観光連盟(℡073・441・2776)。同市岡山丁のワイン専門店「ビアンコ・ロッソ」でも手に入る。