和歌山城、天守閣で初の写真展

 和歌山市の写真家・徳田直季さん(52)と、徳田さんが講師を務める本紙連載でもおなじみの「らびと写真クラブ」の作品展が23日、和歌山城の天守閣で始まった。天守閣内で写真展が開かれるのは初めて。12月9日まで。

 徳田さんは平成21年度市文化奨励賞受賞記念「和歌山西国三十三箇所」パート1と題し、3年前から月刊フリーペーパー「let」で連載している仏像写真17点を展示。日本人の生活に密着した仏教について撮影を通して考えようと、月1回、市内の寺を訪問して撮り続けており、仏像の表情をしっかりとアップで捉えた作品が並んでいる。

 らびとは昨年6月に続いて2回目の作品展で、テーマは「ようこそ、わが町、WAKAYAMA」。お城を訪れる県内外からの観光客、外国人に和歌山の素晴らしさを伝えようと、14人が県内で撮影した約70点を展示している。

 徳田さんは仏像写真について、「素直に撮りたいのに、迫力を出したいとか、どうしても雑念が入って難しい」と笑顔。「和歌山は何もないと言うけど、身近にこんな世界が、こんないい所があるんやと感じてもらえれば」と話している。

 天守閣への入場料が必要。問い合わせは徳田さん(℡090・5655・6381)へ。