創意工夫で地場産品のPR 回転寿司コンベア機の事例から

 回転寿司店といえば、 寿司皿が周回する設備である 「回転寿司コンベア機」 の存在が不可欠だ。 この回転寿司コンベア機の側面(給茶装置の上部)に、 写真にあるようなシールが貼り付けられているのを見たことがあるだろうか。

  「北日本カコー株式会社(金沢市)」 という表記に連絡先の電話番号。 故障受付の案内であれば、 店員が使う操作盤の近くなどでよいと思うが、 どうして客に見える場所に貼り付けられているのか。 同じ名前の会社が全国にあるからか、 金沢市の企業であることをアピールするためか。 さまざまな理由が頭に浮かぶ。

 同社に問い合わせたところ、 「回転寿司コンベア機のほぼ全てが石川県金沢市で製造されています。 それを全国の方々に知ってもらいたいという思いを込めて、 このような表記をしているのです」 と教えてくれた。 金沢市が誇る地場産品の存在を、 大勢の来店客に知ってもらう機会をこのような形で設けている同社の取り組みに感銘を受けた。

 私たちの和歌山県にも世界に誇る素晴らしい地場産品がある。 同社のような創意工夫で、 もっと和歌山県の強みを発信できると思う。 ぜひ、 Made in WAKAYAMAのブランドを世界に発信していきたい。
     (次田尚弘/広島)