児童虐待の早期発見へ 紀の川市教委が冊子作成
全国的に児童虐待に関する相談件数が増加傾向にあることを踏まえ、 紀の川市教育委員会は初の冊子 「児童虐待初期対応手引き」 (A4判12㌻、 カラー) を約700部作成した。 児童虐待に関する基本的な知識から、 学校での対応、 早期発見の視点を養うためのチェックリストなどをまとめており、 16日に市内の小中学校の教員に配布する。
学校教育課によると、 市が掲げる教育テーマ 「紀産紀育 (きさんきいく)」 を基に、 県地域子育て特別支援等事業の一環として取り組んでいる。
冊子は児童虐待の定義や、 発生しやすい状況、 児童相談所への通告の流れなどの要点を、 目を通しやすいように簡潔に記載している。 児童虐待の早期発見の視点を養うためのチェックリストは、 ①子どもがなんとなく変②保護者の様子がなんとなく変③状況が変の3つの 「変」 に分けて紹介している。
また虐待を受けた子どもや保護者への接し方のポイント、 掛ける言葉の例なども具体的に記し、 児童虐待に関する主な機関の連絡先なども掲載している。
同課は 「一番困っているのは子どもであり、 早期発見に努めて適切な処置を取ることが必要。 学校の組織力の強化につなげたい」 と話している。