和歌山イーグルス4年ぶり優勝 ボーイズリーグ

 日本少年野球連盟ボーイズリーグ第41回関西秋季大会県支部予選小学生の部が、 紀美野町の五色台球場で行われ、 和歌山イーグルスが4年ぶり6回目の優勝を飾った。 決勝は4連覇を目指す黒潮ボーイズと対戦。 初回に今城の2点適時打で先制したイーグルスは、 主砲・猪鼻の3点本塁打などで確実に得点を重ね、 両チーム合わせて3塁打6本、 2塁打8本も飛び出した乱打戦を11―9で制し、県代表切符を手にした。 しんぽう写真館はこちらから

 ◇1回戦

御坊Jタイガース 2 0 0 0 2
黒潮ボーイズ 4 7 0 X 11

(4回コールド)

御坊Jタイガース 0 3 0 0 3
和歌山イーグルス 1 1 4 4 10

(4回コールド)  

 ◇決勝

TEAM 1 2 3 4 5 6
和歌山イーグルス 2 4 1 4 0 11
黒潮ボーイズ 1 0 4 4 9

 初戦でともに2桁得点を挙げた攻撃型の両チームが激突した決勝は、 先攻のイーグルスが初回、 2死2、 3塁から今城が左越え2塁打を放ち、 鮮やかに2点を先取した。 2回には1死3塁の好機に、 荻原がスクイズ。 相手の堅守に得点はならなかったが、 走者が三本間に挟まれている隙に、 荻原が2塁に進んだ。 続く玉置の打席で、 すかさず3盗を決め、 相手守備陣の乱れを突き1点を奪った。 荻原の果敢な走塁がイーグルスのムードを盛り上げ、 玉置、 中西の連打に続き、 猪鼻の豪快な中越え本塁打で3点を追加した。  

3回には小山が右中間を抜く3塁打、 大久が中前に運び1点を加え、 4回に猪鼻、 今城、 髙井竜、 小山、 住岡の5連打で一気に4点。 14本の長短打を絡め先発全員安打で11点を挙げた。

追う黒潮も初回、 1死2、 3塁から4番三苫がスクイズを決め1点を返すと、 3回には三苫、 平林、 西川の3連打を含む5本の集中打で4点。 5回には神南の左前打から始まった4連打と佐藤の中前適時打で4点と反撃態勢を整え、 あと3点まで迫った。

 イーグルスは3投手がつなぎ救援の中西が最終回を力投。 内野安打を許したが、 見事なマウンドさばきで零封。 保護者の歓声や拍手に包まれ、 念願の優勝旗を手にした。

関西秋季大会は22日、 兵庫県・淡路佐野第1球場などで開幕する。

 イーグルスの中谷監督は 「打撃戦にはなると思ったが、 しんどい試合だった。 2死からでも点が取れるように気持ちを前に出せと指導した通りに、 攻撃ではみんな頑張った。 守りでは最終回を任せた中西がよく締めくくってくれた」 とほっとした表情だった。