「強い」新人に警戒感 岩出市議選
岩出市議選ははや中盤へ。新人に対して知名度で勝る現職が優勢とみられているが、今期限りで現職を引退する女性議員の応援を受ける新人が「強い」と現職陣営らが警戒感を示している。注目の新人候補者は「私は決して強くない。皆さんの力を借りて戦い抜きたい」と気を引き締める。
序盤はほとんどの陣営が街宣車で市内全域を走った。辻立ちやミニ集会、街頭演説をする候補者は少なく、街宣車での活動を中心に選挙戦を展開している。「これから臨機応変に街頭演説もしていく」とする陣営もあるが、目立った争点もなく、有権者の関心はまだ低い。
そんな中、共産の現職候補者2人は市内を2分割して一日20~30カ所で街頭演説し、政策を訴えている。夕方からはハンドマイクを握り、住宅地を練り歩く。
ベテラン現職の陣営は「選挙が始まり、態度表明してくれる人が増えた」と有権者の反応を語る。候補者は「若い世代は自分たちの生活がかかっているのにまだまだ無関心だ」と分析する。
着実に支持拡大を図る現職に負けじと、新人は浮動票の獲得に躍起。前回の市議選で落選した新人候補者は、昨年11月ごろからの地道な活動で、自身への有権者の関心を高めてきた。陣営は「前回の選挙より手応えを感じている」ときっぱり。
期日前投票は市役所第1会議室で午前8時半から午後8時まで受け付けている。21日現在の投票者数は383人。