和歌山東がV ボーイズリーグ小学生、和歌山県予選
ボーイズリーグ・第43回日本少年野球春季全国大会小学生の部県予選が、 このほど紀美野町の五色台球場で行われ、 代表決定戦を和歌山東・イーグルスが制し、 念願の全国切符を手にした。 前回惜敗した御坊・Jタイガースとの決定戦は、 3回に2死2、 3塁から山縣の3塁打が飛び出し和歌山東が先制、 守ってはエース森岡の粘り強い投球と内外野の堅実な守備で、 御坊打線を完封、 雪辱を果たした。 全国大会は今月26日から、 東京・大田スタジアムを主会場に千葉や神奈川、 埼玉など関東地区でプレーボール。
◇代表決定戦
和歌山東・イーグルス
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御坊・Jタイガース
ボーイズリーグの規定により今大会から、 チームのカタカナ名が取り除かれ、 和歌山東として臨んだナインは、 他の大会では全国の舞台を踏んでいるが、春季大会だけは、10年以上も勝てていない厳しい県予選に臨んだ。
代表決定戦は、 先攻の和歌山東が走者を出すものの、 好機につながらず、 序盤は御坊ペースの展開となった。 2回には御坊が1死1、 3塁と攻め、 このピンチに森岡は次打者に右飛を許した。 十分先制のタイミングだったにもかかわらず、 御坊の3塁走者が本塁手前で憤死。 試合の流れを好守で、 和歌山東が引き寄せた。
続く3回、 生還できなかった御坊の3塁走者が、 それまで打ち倦ねていた投手で、 気落ちした相手のエースを、 和歌山東打線が捉えた。 先頭の早稲田が四球、一死後、前谷が内野安打、 森岡が確実に送りバントを決めた。 広がった好機に山縣が鮮やかに右翼線へ3塁打を放ち、 2点を先取。 リードしたことでやや硬さが見られた和歌山東の守備陣が本来の動きを取り戻した。 森岡の巧みなマウンドさばきで、 御坊打線を3イニング連続三者凡退に打ち取り、 最終回も落ち着いた投球で反撃を許さなかった。
何度も胴上げで宙に舞った和歌山東の中谷監督は 「この大会だけは、 長い間全国に行くことができず、 本当にうれしい。 選手たちが攻守にわたってよく我慢してくれた」 とし、 森岡主将は 「全国大会に出場でき、 うれしい。 優勝を目指して全力を尽くす」 と意欲を見せた。
小学生の部は、 各地区代表22チームによるトーナメント戦が行われる。