春の全国交通安全運動スタート

 春の全国交通安全運動が6日、 スタート。 初日、 県内各地で事故防止、 死者ゼロへ向けて啓発活動が行われた。

 和歌山市内では県と交通事故をなくする県民運動推進協議会主催の街頭啓発活動出発式が県庁南別館で開かれ、 県交通安全協会、 県交通指導員会連絡協議会など関係団体の約300人が出席。 市立雄湊小学校の新1年生14人が 「私たちは交通ルールを守ります」 と声をそろえて交通安全を約束し、 仁坂吉伸知事から交通安全の冊子が贈られた。

 和歌山放送はチャリティーキャンペーンの募金を基に、 聴覚障害者のための音の出る信号機2基を県警に寄贈。 仁坂知事は 「県内の交通事故、 死傷者は減少しているが、 ゼロを目指して頑張っていこう」 と参加者に呼び掛けた。

 海南市では交通事故をなくする県民運動推進海南海草地区協議会主催の決起大会が市民交流センターで開かれ、 行政、 警察、 自治会、 老人クラブ、 交通安全関係団体のメンバーら130人が参加。 同会副会長の神出政巳市長が 「皆さんのお力をお借りして交通安全の輪を広げ、 事故をなくすため全力を尽くしていく」 とあいさつし、 幸前裕之・海草振興局長、 榎本祥一・海南署長が一層の協力を呼び掛けた。 特別ゲストとして腹話術師で地元出身の千田やすしさんが安全講話。 警察官の制服を着た 「ひかるちゃん」 との楽しい掛け合いで 「心に余裕を持って」 など訴えた。

 運動は15日まで。 期間中、 「子どもと高齢者の交通事故防止」 「自転車の安全利用の促進」 「全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底」 「飲酒運転の根絶」 を重点に行政、 警察、 関係機関が連携し、 住民の意識高揚を図っていく。

 


「心に余裕を持って」 と呼び掛ける千田さん