民主・細野幹事長インタビュー「自民・維新と違い示す」

 民主党の細野豪志幹事長 (41) は6日、 和歌山市を訪れ、 わかやま新報のインタビューに応じた。 今夏の参院選の和歌山選挙区候補者について、 「自民党や日本維新の会との違いを明確にすることは民主党の責任。 一日も早い擁立を目指す」 との考えを示した。

 昨年の衆院選大敗の要因は何か。
 細野 マニフェストで実現できなかったことや消費増税もそうだが、 党がバラバラになったことが影響した。 和歌山は県連代表 (阪口直人・現維新衆院議員) が選挙直前に離党し、 県民の失望も買った。

 党勢回復に向けて重視することは。
 細野 党の立場と目指す方向性を明確にすることだ。 個々の政策テーマで各議員の考え方に違いが出ることはあるが、 大きな方向性が定まっていれば党が割れることはない。 だから幹事長に就いて最初の大きな仕事として、 党綱領の改定をした。

 県内の意見交換で目立った声は。
 細野 和歌山の場合は岸本 (周平) さんが小選挙区で勝ち上がり、 地域との対話を重ねてきたベースがあるのは大きい。 厳しい声が多い中でも、 民主党にもう一回頑張ってもらいたいという声が和歌山においては大いにあり、 そうした声に応えていきたい。

 和歌山は保守王国といわれ、 民主党所属議員は少ない。 地方組織の強化には何が必要か。
 細野 党関係者がしっかり地域活動をし、 党員・サポーターを増やしていく。 党が掲げる 「共に生きる社会」 や 「生活者の立場に立つ」 ことを地道に伝えてくしかない。

 今夏の参院選、 和歌山は候補者が未定だが、 どのように戦うのか。
 細野 県連と共同歩調で独自候補を擁立する。 自民と維新の主張は (憲法観などで) 非常に似てきている。 選択肢を出して違いを明確にすることは民主党の責任だ。 一日も早い擁立を目指す。

 衆院の定数削減、 一票の格差解消に向けての考えは。
 細野 与党案の 「0増5減」 は、 憲法上の要請に十分応えることができていないと3つの高裁判決で示されている。 わが党は小選挙区で30議席削減に踏み込んでいるが、 定数削減により (全都道府県にまず1議席ずつ割り振る) 「一人別枠方式」 を廃止し、 人口比例で均等に割り振っていくことが格差是正の近道だと考えている。