河北が優勝 和歌山県中学野球大会 紀北の部
第59回県中学校野球大会紀北の部決勝は4日、 和歌山市毛見の紀三井寺公園野球場で行われ、 河北が西脇を6―5の1点差で振り切り優勝した。 伊都から有田地方までの50チーム (合同含む) がトーナメントで激突。 地元対決となった決勝では、 河北の上野が2打席連続適時打と三振振り逃げでも1点を加えるラッキーボーイぶりを発揮、 この得点が決勝点となり、 終盤猛追をみせた西脇との接戦を制した。 両チームは6月8日に、 なぎの里球場 (湯浅町) で開かれる県大会に出場する。 しんぽう写真館はこちらから
◇決勝
河北
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西脇
河北・上間 (弘)、 西脇・中世の両投手の先発で幕を開けた決勝は初回、 河北が小南の左前打などで2死満塁と攻め、 上野の左超え2塁打で2点を先制した。 2回に1点を加えた河北は3回、 2死2塁から、 相手バッテリのわずかなミスを見逃さない走者の果敢な走塁で、 3塁に進み好機を広げると、 上野が確実に中前へ運び、 2打席連続適時打で、 西脇を突き放した。
西脇の反撃に1点リードで迎えた最終回は、 2死3塁から相手守備陣の乱れを突き1点を追加した河北は、 再度3塁に走者を置き、 打席には上野が入った。 ひときわ大きくなった声援の中、 上野の打球は1塁ファールフライとなったが、 集まった3人の野手の真ん中に落ちるラッキーぶり。 期待にこたえられず結果は三振だったが、 ここで捕手が後逸、 この間に3塁走者がかえり、 振り逃げでも打点を挙げた。
追う西脇は、 上間 (弘) から山崎、 野嶋とつないだ河北投手陣を終盤に捉え、 6回に2死1、 2塁から中世の左越え3塁打で2点。 最終回には無死満塁から大坪の中前適時打などで2点を加え1点差まで迫ったが、 力投する野嶋の前に、 後続が倒れ、 河北が1点差を守り切った。
選手たちの胴上げに何度も宙に舞った河北・田中監督は 「時礼整感、 保護者とともにつかんだ勝利です。 県大会では、 今の自分の最高を求めて挑戦したい」 とし、 野嶋主将は 「優勝できて本当にうれしい。 今までの練習の成果が大会で生かせたと思います。 県大会では優勝を目指して頑張ります」 と意欲を示した。 4打点と活躍した上野選手は 「1打席目の2塁打は、 打った瞬間気持ちよかったです。 緊張していたけど、 思いっきり振り切りました。 最後の三振はやってしまったと思ったけど、振り逃げになってよかったです」と好結果に笑みもこぼれた。 両チームのナインは次の皆さん。
《河北》監督=田中基▽主将=野嶋惇登▽選手=岡崎悠太、山﨑拓哉、小山拓也、小南和槻、上野颯史、上間弘貴、亀井滉太、竹内祐紀、小林誠也、島本真宙、山本優太、飯島帝徒、島本崇希、杉本禎輝、坂本圭汰、上間由博、近藤健太、新井勇真、髙井翔馬
《西脇》監督=堀ノ内一博▽主将=西脇元▽選手=岡野稜、松井颯人、大坪晃太、赤羽陸、西本裕輝、中世大吾、森田雄大、青木陸人、辻本魁音、宮本一輝、川端健太郎、谷村一起、髙野颯太郎、森富城、福田龍之介、坊涼平、森口真圭、鶴我宙樹、由井野稜