ジャバラで抗酸化作用 塩あめ第2弾に注目

 近年、夏の熱中症対策として手軽に塩分が取れると人気の塩あめ。県塩販売組合連合会(楠富晴会長)は、好評だった「梅塩の飴」の第2弾となる、かつらぎ町産のジャバラを使った「邪気を払う塩飴」(一袋290円)を販売している。ことし2月の発売からすでに2500袋の注文があるほど注目されているという。県内の塩販売店などで購入できる。

 同連合会が販売する塩あめは、 梅干しの製造工程で出る上澄み液を梅塩として加工し、 あめに加えている。 あめ1粒の塩分量は0・7㌘と、 3粒程度でみそ汁1杯と同じ塩分量を摂取することができる。 第1弾の梅塩の飴は昨年、 東京の塩販売組合本部に注目されたことで県外にも販路が広がった。 これまでに7万5000袋を出荷しているという。

 ジャバラの塩あめは、 かつらぎ町の㈲新岡農園の果実を使用。 果肉や皮をつぶして梅塩と合わせてあめに練り込んだ。 ジャバラには、 抗アレルギーや抗酸化作用を持つ成分 「ナリルチン」 が多く含まれている。 味はほのかに鼻に抜けるジャバラの香りが特徴。 また、 ジャバラは邪気をはらう縁起物の果実として珍重されている。

 楠会長(60)は 「ジャバラの塩あめが軌道に乗れば第3弾も企画して、 組合の活性化につながれば」 と話している。