先輩整備士がアドバイス 産業技術学院
自動車整備士を目指す学生に、業界についての知識を深めてもらおうと、和歌山地区自動車整備協同組合青年部会(上村武彦会長)の15人は23日、和歌山市小倉の県立和歌山産業技術専門学院(杉若勝彦学院長)自動車工学科を訪れ、実習見学やグループ討論を通して学生たちとの交流を深めた。
この日は、1年生は普通自動車の定期点検、2年生はエンジンの分解と組み立ての実習が行われた。グループに分かれて作業を進める学生に、会員は「試してみて駄目だったら、次から次へと違う方法を考えて」とアドバイス。学生らは自動車整備業界の経営者から直接、指導を受けられる機会とあって、熱心に耳を傾けていた。
また、実習後のグループ討論では、「就職する上での心構えは」や「レベルの高い整備士になるために必要なことは」などの質問が飛び交った。2年の小畑翔太さん(19)は「現場の話を聞け、教えてもらうこと全てが新鮮」、上村会長(39)は「社会に出る前の不安があると思う。勉強だけでなく、横のつながりが一生の宝物。いろいろな情報をたくさんつかんでもらえれば」と話していた。