「感謝忘れず臨む」 広島が三家選手指名

 プロ野球のドラフト会議が27日、 東京都のホテルで開かれ、 和歌山市立和歌山高校の三家和真選手(18)が広島東洋カープから育成枠4巡目で指名を受けた。 同校からは、 昨年の阪口哲也選手(阪神育成枠)に続き2年連続。 三家選手は 「素直にうれしいの一言。 前田智徳選手のように長年プレーできる選手になりたい」 と意気込んだ。 三家選手と同じくプロ志望届を出した安陵智哉選手(同)は、 指名の声が掛からず涙をのんだ。

 三家選手に吉報が飛び込んだのは午後8時過ぎ。 三家選手は同校におり、 インターネットで名前を確認した。 会見した三家選手は 「(ドラフトに) 掛かるかどうかすごく緊張していた。 ホッとしている」 「監督やコーチ、 チームメートの支えあってのこと。 感謝の気持ちを忘れずに臨みたい」 と喜びをかみしめた。 また 「安陵とはお互い支え合って今まで戦ってきた。 安陵が来るまで残れるように頑張りたい」 と仲間の活躍を祈った。

 大学に進学するという安陵選手は 「自分が不調時、 三家が支えてくれた。 本当に感謝している」 と述べ、 「この悔しさを忘れず4年後、 三家と同じ広島でプレーをしたい」 と誓った。

 真鍋忠嗣監督は 「2人ともプロになってほしかったが、 三家にはプロ野球選手として一日一日を頑張ってほしい。 安陵には強い気持ちを持って4年後を見据えてほしい」 とエールを送った。

 三家和真 和歌山市出身。 右投げ、 両打ち。 180㌢、 78㌔。 中堅手。 中学時は和歌山キングタイガースに所属。 市立和歌山では、 1年の春からレギュラーを獲得。 今夏の全国高校野球選手権和歌山大会では6試合で打率4割越え。 50㍍を6・0秒で走り、 遠投は110㍍。 広角に打ち分ける技術を持っている。