命助かる防災対策を 水害2年で知事所感

 平成23年9月の紀伊半島大水害から2年を迎え、仁坂吉伸知事は2日の定例会見で「心残りなのは61人が死者・行方不明者となってしまったこと。今後の南海トラフの地震などのときに、少なくとも命だけは全員助かるように災害対策を準備していきたい」と所感を述べた。

 仁坂知事は、水害からの復旧・復興については「随分速いペースで行われている。避難生活者のお世話もめどを立ててやっている」「打てる手は打った」との認識を示した。

 県民に対しては、家屋の耐震診断・改修や家具の転倒防止、避難路と避難場所を決め、家族で約束しておくことなど、家庭での取り組みを求めた。