大橋市長が100歳以上の高齢者宅訪問

 「敬老の日」(16日)を前に和歌山市は3日、市内の100歳以上の高齢者への記念品の贈呈を始めた。大橋建一市長は本年度中に満100歳となる池永より子さん(99)=小野町=の自宅を訪れ、長寿を祝って歓談した。

 池永さんは1男2女の母で、孫6人、ひ孫9人、現在は次女と2人暮らし。介護認定や常用する薬はなく、元気に身の回りの家事は自分でこなす。食べ物に好き嫌いはなく、トマトや卵、タマネギは毎日食べる。長女と買い物に出掛けることや俳句を詠むのが楽しみとのこと。

 池永さん宅を訪問した大橋市長は、市からの記念品のタオルセット、安倍晋三首相からの祝い状を池永さんに手渡し、「お元気で100歳を迎えられることは大変素晴らしい。お目にかかることができてうれしい」と言葉を掛けた。

 また、市民生委員・児童委員協議会から梅干しとかつお節のセット、市社会福祉協議会からは昆布茶が贈られた。

 池永さんは「皆さんに迷惑を掛けないよう自分のことはしっかりしていこうと思っています」と笑顔で話した。当面の大きな予定としては、昨年8月に紀の川から引き上げられ、来年2月ごろから県立紀伊風土記の丘で一般公開されるクスノキの巨木を見に出掛けるのを楽しみにしている。

 市高齢者・地域福祉課によると、市内の100歳以上の高齢者は233人(男32人、女201人)で、そのうち本年度に満100歳となる人は94人(男17人、女77人)いる。