農林水産被害拡大、7億5千万円に 台風18号
県は25日、15~16日の台風18号による県内農林水産業被害の続報を発表。被害総額は18日現在より約3億3000万円膨らみ、7億4891万円となった。農地や農業用施設、林業、水産業の被害が新たに確認されたのが主な原因。
農作物の被害はかつらぎ町や紀の川市、橋本市などで大きく、柿が676㌶、1億5654万円なのをはじめ、水稲、イチジクなど合わせて886・9㌶、2億4361万円。ハウスの倒壊やビニールの破損は、紀の川市などで178件、819万円に上っている。
農地、水路やため池などの農業用施設の被害は、有田川町や高野町、紀美野町などで139カ所、2億5700万円。林業関係は、林道や山村施設など57カ所で1億4920万円となっている。
水産業の被害は串本町に集中し、養殖マグロ1278尾が死に、施設のプレハブ小屋の全壊1件と合わせて7089万円。養殖用いけすの破損も1件あり、被害額は調査中。