10月1日から新路線 関西=福岡にスターフライヤー就航

 新規路線の就航が相次ぐ関西空港に、さらに新たな路線が開設される。

 スターフライヤー関西=福岡便。一日4往復計8便の運航。搭乗の28日前までに予約すれば片道4500円で利用でき、格安に九州方面への旅が楽しめる。

 敬老の日を前日に控えた15日、体験搭乗会が関西空港で開かれた。関西空港周辺に住む祖父母と孫による搭乗を募集し、応募総数1万2000人から100人が選ばれた。

 離陸前に行われたセレモニーでは、同社営業本部副本部長の鈴木紀男氏が挨拶。「関西=羽田線の就航から6年、地域の皆さまに支えられ一日5往復10便運航できるまで発展してきた。新たに就航する福岡便も利用してほしい」と呼び掛けた。

 体験搭乗では関西空港を離陸した後、瀬戸内海を経由し、福岡や大分上空をフライト。孫と参加した大阪府泉南郡の男性は「あいにくの天候だったが、プレゼントが当たる抽選会もあり楽しかった。機内は豪華な造りで驚いた。この飛行機で九州へ旅行します」と話していた。

 同社は、格安航空会社(LCC)各社と同じ機種(エアバス社320型機)を使用しているにもかかわらず、LCC各社では180席程度で運用している座席数を、同社は150席にまで減らし、シートピッチが極めて広い。日本航空のクラスJと呼ばれる優等な座席と変わらないほどだ。また、荒天時の振替輸送や、一定の預け荷物の無料引き受け、飲み物の無料提供など、おもてなし(ホスピタリティ)の高さも売りの一つ。

 快適でかつ格安に九州と関西を結ぶ同社の新路線は、観光やビジネスの誘客という点で和歌山にとって頼もしい存在になるだろう。