王者アイシン相手に善戦 トライアンズ

 男子プロバスケットボールリーグNBLの「和歌山トライアンズ」が5日、6日にホーム開幕戦を迎え、昨年の日本リーグ王者・アイシンシーホース三河と対戦した。地元和歌山の熱い応援を受け善戦したものの、惜しくも2敗を期した。

 2日間で4700人を超える観客が集まり、トライアンズのホーム初戦に熱い声援を送った。2試合でパーカーが50得点、川村が45得点と攻撃の要の2人が期待通りの活躍を見せた。

 〔5日〕
和歌山トライアンズ87(21―22、15―24、22―25、29―29)100アイシン三河
 ホーム開幕初得点・川村のシュートや中務の連続3点シュート、リカートの力強いゴール下などで、好スタートを切ったトライアンズ。序盤こそ有利に試合を進めたが、相手も王者の意地を見せ付け、前半を10点ビハインドで折り返した。
 後半に入ると、前半を無得点で終えたパーカーのミドルシュートや川村の3点シュートがさえ、互いに点を取り合う展開に。木下、パーカー、リカートが4ファウルで交代し、日本人5人で戦う苦しい場面もあった。トライアンズは善戦したが、87―100で敗れ、ホーム初戦は黒星発進となった。

 〔6日〕
和歌山トライアンズ73(12―16、25―20、19―23、17―23)82アイシン三河 6日は本拠地「ノーリツアリーナ和歌山」での初戦。両者互角な試合展開の中、第2クオーターには根来がリバウンドやルーズボールでチームに勢いをつけるプレーを連発。前半37―36と1点リードで折り返した。後半も勢い止まらぬトライアンズは、川村とパーカーのコンビネーションプレーなどで、第4クオーター残り5分を6点リードで迎えた。その後相手の帰化選手・桜木に連続得点を奪われ、惜しくも勝利を逃した。

 5日の試合後、川村選手は「思った以上にファンが集まってくれ、ホームで良いスタートが切れた。負けた事だけで判断せずに、会場でしか味わえないものを体感しに来てほしい。全力でプレーする気全開です」と力強くコメント。
 2日間を終えジェリコ・パブリセビッチヘッドコーチは「熱い声援のおかげで盛り上がる試合ができたと思う。勝てなかったことは残念だが、新チームとして良い戦いができた。今後も熱い応援をよろしくお願いします」と話した。