キイジョウロウホトトギス咲く 和歌山城

 「山里の貴婦人」とも呼ばれるキイジョウロウホトトギス(ユリ科)が和歌山市の和歌山城紅葉渓庭園でことしも咲き誇り、来園者の目を楽しませている。

 キイジョウロウホトトギスは、紀伊半島南部の湿った岩壁に自生する植物。乱獲のために減少し、現在では、環境省の絶滅危惧種に指定されている。

 同園の紅葉谷橋下の岩場には、可憐で鮮やかな黄色の花を咲かせ園内に秋の彩りを添えている。来園者らは、橋から身を乗り出すようにして、花を眺め、うっとりした気分に浸っていた。市によると、見頃は27日ごろまでという。