貴志(A級)24年ぶりV 市軟式野球学童部秋季大会

 第41回和歌山市軟式野球連盟学童部秋季大会兼第22回和歌山セキスイハイム杯争奪野球大会の決勝が30日、 北出島の市民球場などで行われ、 A級は貴志が新南大新を5―0で破り、 24年ぶり3回目の優勝を飾った。 貴志のエース樋尻は、 新南大新打線から毎回の13三振を奪い、 初回には豪快な2点本塁打を放つなど投打にわたる活躍が光った。 両チームは19、 20の両日、 田辺市民球場で開かれる県大会(第7回JA共済旗大会)に出場する。 B級は小倉、 C級は貴志Ⅰがともに初の優勝旗を手にした。しんぽう写真館はこちらから

 ◇A級決勝
貴志
30000205
00000000
新南大新

 ◇B級決勝
楠見
0110002
01211×5
小倉
     (時間切れ)

 ◇C級決勝
貴志Ⅰ
00101035
00000000
直川

 小雨の中で始まったA級決勝は、 春季大会を制した貴志と前回準優勝の雪辱に燃える新南大新の顔合わせとなった。 先攻の貴志は初回、 2死から稲垣が相手失策で出塁。 2盗の後、 中川の内野ゴロの送球がそれる間に先制のホームを踏んだ。 なおも2塁に走者を進め、 樋尻の右中間を深々と破る2点本塁打で、 3点のリードを奪った。

 6回には稲垣、 中川の連打を足掛かりに、 相手守備陣の乱れを誘い2点を追加。 試合を決定づけた。

 守っては、 樋尻が初回から速球を武器に奪三振ショーを披露。 3回2死から与えた死球を挟み4回終了までに10連続三振を奪う圧巻に、 スタンドに詰めかけた応援団の声援もひときわ大きかった。

 粘りをみせたい新南大新は5回に川邊が初安打、 続く6回には田中の左前打をきっかけに2死1、 2塁と好機をつかんだ。 迎えた主砲岩前は左翼ライン際に大飛球を放ったが、 惜しくもファールとなり、 樋尻の前に三振を喫した。 最終回には守備で野浦―田中―川邊の鮮やかな併殺を決めムードを盛り上げたが反撃はならなかった。

 2年連続の準優勝となった新南大新だが、 県大会では2連覇が注目を浴び、 貴志とともに和歌山市勢の上位進出が期待される。

 貴志の西田監督は 「この大会は長らく優勝から遠ざかっていたが、 みんなよく頑張ってくれた。 今季の最後を締めくくり県大会では一戦一戦を大事に戦いたい」 とした。 中川主将は 「春季大会に続いての優勝はうれしい。 県大会も全力で頑張る」 と意欲的で、 樋尻投手は 「相手の4番 (岩前) にだけは全力で投げたが、 全体では6割ぐらいのスピードだった。 県大会では決勝で東貴志と対戦したい」 と力強く語った。

 新南大新の浜田監督は 「5年生中心の打線では、 樋尻攻略は難しかった。 県大会までに鍛え直し連覇へ挑む」 とし、 岩前主将は 「きょうの投球は悪くなかったと思うが、 反省点を直し県大会では一試合一試合を大切に戦う」 と誓った。