遠藤市議が立候補表明 和歌山市長選
来年夏に予定されている和歌山市長選に、市議の遠藤富士雄氏(66)が25日、無所属での立候補を表明した。市役所で記者会見した遠藤氏は「市議5期の実績を生かし、市政を熟知した者が市政を担いたい。対話と行動力でスピーディーに事業を進めていく、行動する市長を目指す」と述べた。
大橋建一市長の市政運営について遠藤氏は「思い切った事業がない。財政再建したというが、職員の首を切り、使用料を上げて帳尻を合わせただけ。歳入増にどんな汗をかいたのか全く見えない」と厳しく批判。大橋市長が9カ月余り任期を残して不出馬表明したことについても「明らかに政治空白を作り、無責任だ。すぐに辞職すべき」と述べた。
政策では、教育改革、観光局の創設、スポーツ振興、中小企業振興などを挙げ、「教育レベルを上げるには、市独自の教育ができるよう行政が後押しをしないといけない」「市の元気のバロメーターは中小企業の活性化。できる限りの支援策をしていきたい」と述べた。
会見には、遠藤氏が所属する市議会会派「絆クラブ」の市議3人も同席した。
遠藤氏は大東文化大経済学部卒。平成7年の市議選で初当選、議長などを歴任し、現在5期目。ボクシングジム代表、日本オリンピック委員会強化コーチなども務めている。
次期市長選にはこれまでに、県の県土整備部長、尾花正啓氏(60)と元県議の浜田真輔氏(52)も立候補の意向を示しており、近く表明するとみられる。いずれも無所属で、尾花氏は自民党に推薦を求める見通し。