オール上牧が初V 第4回わかやま新報杯ソフト

 第4回わかやま新報杯ソフトボール大会(津村周大会委員長)の準決勝、決勝が1日、加太球場で行われ、奈良県から参加のオール上牧が初優勝した。第1回大会のチャンピオン・楠見西SCとの決勝は、激しい打撃戦となったが、1点を追う5回、上牧は藤川裕の3点本塁打が飛び出し10―8と逆転。終盤2点のリードを守り切り栄冠を手にした。MVPには豪快な殊勲打を放った上牧・藤川裕也選手に輝き、敢闘賞は力投の楠見西SC・道上雅人投手が獲得した。3位は高松SCと和歌山県庁。しんぽう写真館はこちらから

◇準決勝

TEAM 1 2 3 4 5 6 7
高松SC
オール上牧

TEAM 1 2 3 4 5
楠見西SC 10
和歌山県庁

(5回コールド)

◇決勝

TEAM 1 2 3 4 5 6
楠見西SC
オール上牧 0X 10

(6回時間切れ)

 師走とは思えない暖かい好天に恵まれた4強対決は、第1試合でオール上牧が、最終回粘る高松の反撃を3点に抑え1点差で振り切った。第2試合では、楠見西の猛打が爆発、10得点を上げ県庁に圧勝した。

 注目の決勝は、初回、オール上牧が先頭藤川裕の中前打を足掛かりに、1死から吉崎の中前適時打で1点を先制。続く2回には3安打を集中して3点を加え、リードを広げた。

 序盤、オール上牧の先発・福原を打ちあぐねた楠見西は4回、中谷、江川の2本塁打を含む5安打で一挙7点を奪い逆転に成功した。

 その裏、3点を返し同点とした上牧は、続く5回にも楠見西に、1死1塁から前田に右中間を抜かれる3塁打を浴び、1点の勝ち越しを許した。挽回を狙う上牧は、裏の攻撃で池上が左前打、1死後藤川浩が右翼線へ運び、2、3塁とした。絶好の好機に藤川裕は積極的な打撃で、右中間を破るランニング本塁打で3点を挙げた。

 終盤、上牧は救援の小寺を軸に、楠見西打線を零封。乱打戦を制した。

 オール上牧の藤川浩監督は「初めて呼ばれて奈良からやって来たが、こんないい大会に優勝でき感激している。5試合もでき、和歌山の皆さんと交流を深めることができ感謝したい。次回も頑張る」と述べ、MVPを受賞した藤川裕選手は「エースがケガで途中退場し、逆転された後のチャンスだったので、初球から狙っていたのが好結果になった」と逆転劇を振り返った。

 楠見西SCの高山監督は「メンバーはよく頑張ってくれた。奮闘むなしく残念な結果だが、次回はリベンジを果たしたい」と雪辱を誓った。

 閉会式で、津村大会委員長は「見応えのあるゲームを見せてもらった。奈良から参加のチームに優勝され、和歌山としては悔しい気持ちもあるが、地域を超え交流できた事は素晴らしい。次回は地元チームの雪辱を願う」と締めくくった。