書道でクリスマスツリー 田中太山さん

 本紙毎週木曜日付に作品を連載している、太地町出身の書画家・田中太山さん(35)がこのほど、和歌山市直川の紀伊保育園を訪れ、5歳児クラスの園児25人と〝書道〟でクリスマスツリーを作った。

 「サンタさんに願いが届くように」と、田中さんはまず大きな半紙に雲の上まで伸びたモミの木を描写。両手で筆を使ったり、片手で筆2本を同時に使ったり、逆さまから描いたりと、田中さんの筆さばきに園児たちの目は釘付けに。

 モミの木が出来上がると、園児はモミの木の上に名前を書いた色とりどりの星形の折り紙と、欲しいプレゼントを書き込んだ長靴型の折り紙を飾り付けた。

 また田中さんは「みんななかよし いつまでも」とメッセージを添えた子どもの絵もプレゼント。作品はクリスマスの25日まで同園ホールに飾り付ける。

 宮地愛実ちゃん(6)は「先生(田中さん)の絵、すごかった」、上村侑杜君(6)は「書道が好きになった」と笑顔いっぱい。

 田中さんは「日本の伝統文化を知ってもらい、子どもたちの表現する可能性を広げたいですね」と話していた。