パナ初の女性役員、県出身の宮井さん講演
女性が輝くことで元気な社会をつくろうと活動する日本BPW連合会の近畿ブロック研究会が7日、和歌山市小人町のあいあいセンターで開かれ、古座川町出身でパナソニック初の役員の宮井真千子さんが「女性の活躍で社会を元気に、そして日本も元気に!」をテーマに講演した。同社の経営施策である多様性の推進や、女性の視点を生かした商品開発などを紹介し、「経験が今の自分をつくってきた。チャンスは諦めないで生かす。今、社会は女性特有の感性を必要としている」と話した。
宮井さんは、「日本の上場企業での女性役員はまだまだ少ない」と指摘。同社が平成13年から女性の活躍推進を経営戦略として「女性かがやき本部」を設置したことや、性別・年齢・国籍を問わず、社員が能力を発揮できる環境づくりに取り組んでいることを説明した。
また、自身が携わったIHジャー炊飯器のソフト開発、ホームベーカリーといった調理器全般の商品開発など、女性目線の発想で新しい市場を形成したことを伝え、「物が溢れ成熟した社会。物を作れば売れる時代ではなくなった。ヒット商品には女性が関わっている。女性の育成が今後のポイントになる」と話した。