日テレ「歌唱王」で準優勝 和歌山高の倉田枝利稼さん
〝日本で一番歌がうまい人〟を決定する日本テレビ開局60年特別番組「歌唱力日本一決定戦! 歌唱王」(9日放映)で、県立和歌山高校3年生の倉田枝利稼さん(18)が見事、準優勝に輝いた。全国6000件以上の応募から予選を勝ち抜いた精鋭17人が出場。倉田さんは脅威の表現力で、MCのウッチャンナンチャンや審査員らをうならせた。
倉田さんは、音楽好きの家族の影響もあり、小学生の頃から歌手になりたいと夢見てきた。中学校では吹奏楽部、現在高校では軽音楽部でボーカルを担当している。「将来は人にきっかけを与えられるような、魅力的な歌手になりたい」と話す。
予選は中森明菜の「少女A」、17人による決定戦は山口百恵の「イミテーションゴールド」、最終上位8人による決勝戦はあみんの「待つわ」で挑んだ。選曲は倉田さんの姉がアドバイスしたという。
決勝は大友康平、つんく♂、野口五郎らが審査。倉田さんは一部歌詞を間違えるミスがあったものの、「(単なる歌まねではなく)倉田さんの歌になっている」などと絶賛された。「本番はとにかく緊張しました。もっと頑張らないと」と、準優勝にも悔しさをのぞかせた。
「普段は人見知りで、人の顔を見るのが苦手」と穏やかに話す倉田さんは、マイクを握ると表情豊かに、声を響かせる。「歌っている時に、聴いている人の顔を見るのが好き」と、まるで別人のようだ。
現在は、23日に行われる中高生の軽音楽系クラブコンテスト「スニーカーエイジ」に向け、練習に励んでいる。高校卒業後は、音楽の専門学校へ進学し、歌手という夢に向かって努力を続ける。