芸術と景観が融合 「満潮祭」に1万1500人

 和歌山タウン情報アガサスの25周年記念イベント 「満潮祭(みちしおさい)アートアンドクラフト2011」 が3日、 和歌山市和歌浦南の片男波公園周辺で開かれ、 雨天にもかかわらず約1万1500人が来場。 70にもおよぶブースで芸術の秋の祭典が繰り広げられた。

 古くは万葉集にも詠まれた和歌浦の地で、 和歌山が誇れる人々と、 その人々から生み出される数々の芸術を通し、 「和歌山を誇りに感じてもらえる一日にする」 ことがテーマ。 公園内芝生広場では、 陶芸、 木工、 漆塗りなど、 作家の手仕事による作品の展示販売があり、 公園や片男波海水浴場の砂浜、 海の家などではペイントや立体造形、 パフォーマンスなどの 「アート」 が目を引いた。

 シンガーソングライターの七尾旅人さんらのフリーライブや出張カフェ、 グルメゾーンもにぎわった。

 同誌編集長の橋本真美さん(33)は 「あいにくの天気でしたがたくさんの人にご来場いただき、 本当にありがたかった。 ロケーションとアートが融合した空間を楽しんでもらえたと思います。 また、 来年以降も続けていければ」 と言い、 大阪市から来場した会社経営、 久保田善文さん(32)は 「クラフトもカフェもライブも全て同じコンセプトでやっている感じがした。 みんなが自分の好きなことをやってるような雰囲気で、 すごくよかった。 仕事の疲れが癒やされましたね」 と話していた。