宮本静さん新曲「門前町は恋の町」 粉河寺に奉納
紀の川市の歌手、宮本静さんは19日、新曲「門前町は恋の町」の全国発売を記念し、歌の舞台となった同市の粉河寺本堂で歌唱奉納とヒット祈願を行った。
「門前町は恋の町」の作詞は星野哲郎さん、作曲は水森英夫さん。星野さんは「みだれ髪」「三百六十五歩のマーチ」などを手掛け、水森さんは、氷川きよしさんを育てたことで知られる。
曲の歌詞のみが地元「観光特産センターこかわ」の尾崎政雄社長のもとに残り、いつ頃誰が歌ったものかは不明だったが、その後、平成7年に粉河で行われたNHKの番組で発表された曲と判明。
著名な2人が手掛けながら、CD発売などはされず〝幻のご当地ソング〝となっていた。
尾崎社長の依頼を受けた宮本さんは、楽譜をもとに昨年の12月、粉河駅前の古民家、山崎邸で曲を披露。CD化を望む声も多く上がったことから、今回全国発売の運びとなった。
歌詞には、同寺の「流し雛」、粉河祭の「トンマカ トンマカ 囃子に浮かれ ちょうちん櫓が ねり歩く」と活気ある門前の様子が登場する。奉納では、宮本さんがつやのある伸びやかな声で軽快に歌い上げた。
粉河高校出身でもある宮本さんは「青春時代を過ごした粉河で、大先生の歌を歌わせていただけることに感謝。この歌でまちを盛り上げていきたい」とにっこり。「歌いやすいのでぜひカラオケでも挑戦してもらえれば」と話していた。
4曲入り、1000円。注文後にCDを製造し、提供する「MEG―CD」での販売。23日午前10時から、同市豊田のめっけもん市場などでも披露する。