サイバーリンクス上場へ ジャスダック
クラウド系情報通信会社、サイバーリンクス(本社=和歌山市紀三井寺、村上恒夫社長)は、6日を予定日にジャスダック市場(スタンダード)に新規上場する。国内での社会的認知度を高め、主力の食品流通業向けクラウドサービスでの販路拡大を図る。県内の上場企業は9社目となる。
同社は、昭和39年5月に設立。流通業や官公庁向けにシステムのクラウドサービスを提供する「ITクラウド事業」と、移動体通信機器の店舗販売などの「モバイルネットワーク事業」を2本柱に事業を展開している。
ITクラウド事業では、食品小売業向けサービス、大手食品卸売業を主要顧客としたEDIなどの卸売業向けサービスを手掛け、食品流通業界においてシェアを伸ばしている。また、官公庁向けクラウドサービスとして、県内の自治体向け防災行政無線システムや、行政情報システムなど官公庁向けクラウドサービスを提供している。
モバイルネットワーク事業では、NTTドコモの代理店として、県内にドコモショップ7店舗を運営している。
上場に際し25万株の公募、オーバーアロットメントによる上限3万7500株の売り出しを実施する。
村上社長(66)は「食品流通業界でナンバーワンになるのがわれわれの目標。上場を機に、全力で流通クラウド分野を伸ばしていきたい」と話している。