西高、最後の卒業式 111人巣立つ

 県内ほぼ全ての高校で3日、卒業式が行われた。平成24年の和歌山北高校との統合により、ことしが最後の卒業式となる和歌山西高校(樫葉直校長)は111人が慣れ親しんだ母校を巣立った。西高校は昭和59年4月に全日制の高校として開校し、ことしの卒業生を含めて7267人が卒業した。

 統合先の北高校西校舎の在校生や保護者ら約400人が見守る中、卒業生を代表して、長田夕月華さんが証書を受け取った。在校生2年の惣内結貴さんが送辞を述べ、卒業生の松本英里香さんが「多くの人に支えられてさまざまな壁を乗り越えられた。学校名がなくなるのは寂しいけど、西校舎の在校生に西高校の伝統を受け継いでもらいたい」と答辞を述べた。

 式で樫葉校長は「きょうの卒業生はすんぶん大人に見えます。自己実現に向けて努力してください。学校名がなくなることは断腸の思いだが、それぞれ友と過ごした日々を思い起こして」と述べた。

 式の後には、移行する西校舎に西高校の伝統を受け継いでもらおうと、音楽や撮りためた写真のスライドショーなどが催された。