和田龍郎さん喜寿記念作陶展 16日~龍門で
和歌山市善明寺の和田龍郎さん(76)の喜寿を記念した作陶展が16日から21日まで、同市のホテルアバローム紀の国の「ギャラリー龍門」で開かれる。3度目の個展となる和田さんは「陶芸を始めてから、ますます楽しさが深まっているのを感じます。ぜひご覧いただければ」と話している。
和田さんは和歌山大学学芸学部美術科を卒業し、美術教師、中学校長として37年間の教員生活を過ごした。
大学では油絵を描き、昭和36年に二科展に初入選。以後、入選は13回、入賞もある。
平成9年に、日本工芸会正会員の古野幸治さんに師事し、陶芸を始めた。12年に大坂工芸展初入選。和歌山市展や県展をはじめ、兵庫県展や日本工芸会近畿展などで、多数の入賞・入選を重ねている。
和田さんの作品は電動ろくろで形成。最近は、鮮やかな青のグラデーションが美しい花器や、花のつぼみを思わせる柔らかな輪郭の壺などを作陶している。
陶芸の魅力を「油絵のように修正がきかないこと。思いもよらない良いものができたときは、この上ない喜び」と話す。
現在は大阪府岬町に工房を構え、教室で指導しながら作陶に励んでいる。3年前に脳梗塞で倒れながらも、リハビリに励み、作陶への情熱を力に進んできた。和田さんは「これからも、今までにない斬新な色や形の作品に挑戦していきたい」と話している。
展覧会では、約3年間で作陶した花入壺、瓶器など約100点が並ぶ。午前10時から午後6時まで(最終日は4時)。問い合わせは同ギャラリー(℡073・436・1200)。