貴志3年ぶりV 和歌山市春の学童野球A級
第45回和歌山市軟式野球連盟学童部春季大会・第21回㈱紀陽銀行杯争奪野球大会(香山正人大会会長)の決勝が5日、北島球場で行われ、注目のA級は貴志が前回準優勝の雪辱を果たし3年ぶり9回目の優勝を飾った。北支部対決となった西脇との決勝は、貴志がスクイズあり、長打ありの多彩な攻撃で好機を逃がさない勝負強さを発揮。守っては石田、奥両投手が完封リレーで西脇打線を抑え6―0で快勝した。
◇A級決勝
西脇
00000000
021300×6
貴志
降雨のため4月29日から5日に順延された決勝は、北島球場のABC3面を会場に、各クラス同時プレーボールで行われた。前回、特別延長の末、涙をのんだ貴志は、2回無死1、2塁から江﨑の送りバント、竹田のスクイズなど小技がさえ2点を先制した。2回、1死2、3塁のピンチを投前の併殺打で切り抜けた貴志は、その裏1死2塁から廣田が左右間を深々と破る3塁打を放った。ランニング本塁打を狙った果敢な走塁は、惜しくも本塁憤死となったが、試合の流れを貴志に引き寄せた。
4回には2死から宮本、奥の3塁打を含む4連打で一挙3点を加え、確実にリードを広げた。
先発のマウンドを任された主将の石田は、5回まで西脇打線に、1安打を許しただけの見事な投球を披露。6回からつないだ奥も、わずか2イニングで3三振を奪う力投で、後半は西脇に反撃の隙も与えず、3年ぶりの優勝旗を手にした。
優勝の貴志、準優勝の西脇は、今月24、25の両日、日高地方で開催される高円宮賜杯第34回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント県大会に市代表として出場する。
貴志の西林監督は「このチームは大味な試合は強いが、接戦に弱かった。その点を課題にチームづくりを進めてきたが、準々決勝や準決勝の苦しかった試合に勝てたことが、ナインの自信になり優勝につながった。自分たちで自主的に試合ができる選手たちなので、県大会でも期待に応えたい」とし、石田主将は「C級の時もB級の時も、この大会だけは優勝できなかったので、A級では必ず優勝をと、みんな一丸となって頑張った。県大会では全国大会を目標に一戦一戦に集中して戦う」と意欲を示した。
《貴志》代表=久保泰史▽監督=西林昭二▽主将=石田将貴▽選手=瀧谷竜士、富岡祥生、宮本泰誠、江﨑惟人、斉藤大夢、竹田健人、奥創太、廣田瑛斗、森下隼翔、貴志成輝、佐藤壮一郎、内山友裕、河合大空
《西脇》代表=出口昌紀▽監督=亀俊行▽主将=福田壮吾▽選手=亀井新生、磯本耕兵、木村匡佑、川渕快、熊本壮汰、村田歩樹、中嶋明彦、村田健輔、増井雄飛、東岡洸樹
◇
◇B級決勝
宮前
0000112
21001×4
貴志
(6回時間切れ)※貴志は2年ぶり11回目の優勝。
《貴志》監督=武藤敏章▽主将=中川大雅▽選手=栗谷吏翔、尾嵜聡馬、宮田樹、濱野晃汰、和田大翔、岩切翔大、横山冬和、伊森悠太郎、中山太陽、林拓未、湯川聡太、坪倉敬都、通阪颯太、麻田裕大朗、納谷嶺児
《宮前》代表=山田直人▽監督=蔦尾佳紀▽主将=山田大翔▽選手=西谷大那、木村朱翔、東野星翔、仲西航輝、天野晴貴、蔦尾栄俊、田宮青澄、山本光晟、和田統弥、宮崎倭斗、国本大揮
◇C級決勝
貴志
0010001
00300×3
四箇郷
(6回時間切れ) ※四箇郷は7年ぶり6回目の優勝
《四箇郷》代表=中村正司▽監督=上田一雄▽主将=有本健亮▽選手=堀内大夢、林大翔、杉本颯太、古久保未來、森實陽、船井祐希、南村竜司、下古谷波流、田上雄也、高瀬修瑚、大向陸、井戸本哲平、羽山晴士
《貴志》監督=裏坂光夫▽主将=久保敦也▽選手=瀧谷隼士、貴志篤輝、竹本伸弥、山本光輝、栗谷星翔、塙翔斗、田中蒼生、高木敬輔、高居大空、保田渉太、西中悠輝、野坂藍巳、後藤凉介、山上大毅