2日から本格スタート 城山トンネル拡幅

 海南市の黒江と日方を結ぶ県道和歌山海南線・城山トンネルの拡幅工事が、2日から本格的にスタートする。県が交通混雑の緩和や歩行者らの安全確保を目的に進めている黒江築地線(仮称城山トンネル)道路改良工事。来年8月の供用開始を目指し、地元待望の整備がいよいよ始まる。

 現在の城山トンネルは全長約120㍍で、幅員は約5・9㍍と狭く普通車同士の対向がやっと。歩行や自転車での通行は危険な状態になっており、また、開通後60年以上がたち老朽化が進んでいる。

 工事は県が平成24年度に着手。トンネルの幅を2倍の12㍍に広げ、各3㍍の2車線と両側それぞれ2・5㍍の歩道を整備する。現場は地域住民らの生活道路としてだけでなく、和歌山を往来する抜け道として多くの車が通行。狭い区間の解消で交通の利便性や安全性の向上が図られる。

 総事業費は約10億円。うち今回の工事費は約6億円となっている。設計は基礎地盤コンサルタンツ㈱和歌山事務所(十河和人所長)=和歌山市=、施工は㈱淺川組(栗生泰廣取締役社長)=同=と木下建設㈱(木下英文代表取締役)=有田市=の淺川・木下特定建設工事共同企業体。
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 終日全面通行止め
工事に伴い2日午前6時から終日全面通行止。関係機関が理解と協力を呼び掛けている。来年7月末までの予定。