レスリング・アジアで銀 北高の吉田選手

 17歳以下の選手で争うレスリングのアジア・カデット選手権が先月タイで開かれ、県立和歌山北高校レスリング部の吉田隆起選手(17)が男子グレコローマン76㌔級で銀メダルに輝いた。吉田選手は自身初のアジアでのメダルに「レベルの高い大会で、メダルを獲れてうれしい」と話している。

 大会には日本レスリング協会からの推薦を受け、昨年に続いての出場となった。前回大会はフリーの部で挑んだが、初戦で敗退。雪辱に燃える今大会はグレコローマンでのメダルを目指した。

 76㌔級には8選手が出場し、トーナメントで争った。初戦の相手はトルクメニスタンのBegmyrat選手。得意のローリングで得点を奪い、テクニカルフォール勝ちを収めた。

 準決勝はカザフスタンのSeitakhmet選手と対戦。0―2で迎えた第2ピリオドに、場外際でそり投げを決めて4点の奪取に成功。その後再びリードを許したが、試合終了30秒前にバックを奪って同点に追い付いた。試合は6―6のまま終了したが、2点ずつの小刻みに得点を重ねた相手に対し、4点の大技を決めた吉田選手が決勝に駒を進めた。

 決勝ではイランのArman選手に敗れたが、アジアの大舞台で準優勝という結果を残した。

 吉田選手は4月のJOC杯全日本ジュニア選手権大会でも同級で優勝し、7月の世界大会の出場切符を獲得。また8月にはインターハイも控え、「世界大会で自分の実力を試せるのが楽しみ。インターハイでは優勝を目指して頑張りたい」と意気込んでいる。