ガチャでレアな漆器風鈴 海南 

 海南市の伝統工芸「紀州漆器」と観光資源の神社巡りをコラボレーションさせ、8月に行われる「第5回かいなん夢風鈴まつり」に向け、準備が着々。実行委員会(志場泰造委員長)は、「かいなん夢風鈴」2014年モデルの「みかん風鈴」か、塗りの技法「春慶(しゅんけい)」を用いた「スペシャルレア(SR)風鈴」が当たるカプセル自動販売機「夢風鈴ガチャ」を市内2カ所に設置した。

 場所は、黒江の紀州漆器伝統産業会館「うるわし館」とJR海南駅構内の市物産観光センター「かいぶつくん」。1口3000円の個人協賛でメダル1枚がもらえ、風鈴との引き替えチケットが入ったカプセルの「ガチャガチャ」に挑戦できる。

 風鈴は1カ所につき計70個が用意されており、紀州漆器の技法を使った「かいなん夢風鈴」は、県の特産品をイメージした「完熟みかん」(オレンジ)と「青みかん」(濃緑)の2色。滑らかなガラスの曲面を、地元海南の漆器職人が一つひとつ丁寧に仕上げている。

 スペシャルレアは透明感があり、味わい深い春慶塗りの風鈴(飴色)。協賛金はイベントの運営に充てられる。

 かいなん夢風鈴まつりは、8月1日から15日まで、市内の神社10社と「うるわし館」「かいぶつくん」の計12カ所を回るスタンプラリーを開催。2日午後4時から海南駅前で「昭和レトロ」をテーマにメーンイベントを行い、懐かしい雰囲気を爽やかな風鈴の音とともに楽しんでもらう。

 志場委員長は「皆さんに愛されるまつりを目指し、たくさんの方に海南を回っていただけるよう取り組んでいます」とPR。「海南のよさを発見、再発見してもらいたい」と笑顔で話している。