感動をつなぐキャンペーンに 和歌山の魅力発信する観光事業

 台風11号とそれに伴う豪雨被害に遭われた方々に心からお見舞いを申し上げます。和歌山県はこれまでもたびたび大きな豪雨被害に見舞われてきただけに引き続き警戒と準備が欠かせません。私たち公明党も緊張感をもってこの時期を迎えています。また公明党は先日、県本部として所属する全議員が参加して伝統の夏季議員研修会を行いました。そこでは今秋の結党50周年、来春の統一地方選に向けて一人一人が自己研さんを重ね、住民の皆さまの生活向上、地域の発展に向けて、自らの「鍛えの夏」にしていこうと誓い合いました。私も今いただいている環境大臣政務官兼内閣府大臣政務官の任をまっとうすべく、この夏、研さんに努めたいと思っています。

 今年、和歌山県は「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録されてから10周年を迎え、来年には「紀の国わかやま国体」と全国障害者スポーツ大会「紀の国わかやま大会」の開催、さらには高野山開創1200年という大きな節目を迎えます。高野山では今、外国人観光客が大勢来てくださっています。旅行案内書の日本編「ミシュラン・グリーンガイド・ジャパン」の初版で「三つ星」を獲得したことが弾みとなったようで、和歌山の魅力を世界に向けて発信する大きなきっかけになっています。

 もちろん和歌山の魅力はそれだけではありません。県としても各地の魅力を多くの方に知っていただく大型観光事業「和歌山デスティネーションキャンペーン」を展開し、期間中に150以上のイベントを企画しています。昨年度からは観光客の足となるタクシーの「おもてなし力」向上を図る「和歌山おもてなしタクシー大作戦」も展開し、利用者に「また和歌山のタクシーに乗りたい」と思っていただけるサービスをめざして、国・県・業界が一体となって積極的に取り組んでいます。

 私は以前、アメリカのバレエ団でプリマとして活動していた時期がありました。ニューヨークにはブロードウェイからオフブロードウェイまでさまざまな劇場があり、連日にぎわっていました。世界各国から集う人々がタクシーやバスを使って移動し、ミュージカルを楽しみ、ホテル、レストランを利用していました。中には英語が全く分からない方々もいらっしゃいましたが、お土産を買い観光も楽しむ皆さんの満足された表情が、とても印象的で素敵でした。感動は心を豊かにし人と人とをつなぎます。絆を深めたり、心をつないだりという感動によって一人ひとりが躍動し、活力が生まれ、元気になることを体験しました。今年から来年にかけて和歌山に大勢の方がいらっしゃいます。そうした方々の感動をつなぐような、「和歌山へ来て良かった!」と思っていただけるキャンペーンにしていきたいです。