健康家庭表彰「不要」 海南市事業仕分け
本年度の海南市版「事業仕分け」 が、 同市下津町下津の市民交流センターで行われ、 8事業のうち、健康家庭表彰事業は 「不要・廃止」、 給配水管施設維持管理事業は 「民間委託」 と判定された。 約200人の市民らが見守った。
市の事業に外部評価を取り入れ、 市民サービスの向上を目指す2年目の取り組み。 結果はすぐに市の方針とはならないが、 今後の事務事業の検討材料とされる。 仕分けを行ったのは、 弁護士や行政OBなどの仕分け人8人と、 公募などで決定した市民判定人20人で、 和歌山大学経済学部の三吉修教授がコーディネーターを務めた。
対象事業は、 窓口事務▽地域公共交通協議会▽健康家庭表彰▽社会福祉協議会運営補助▽農林水産業まつり▽公園施設管理▽市民総合体育大会・各種競技大会・市民体育祭開催▽給配水管施設維持管理の8事業。
A判定 (不要・廃止) となった健康家庭表彰は、 国民健康保険の被保険者のうち、 1年以上医療機関を受診しなかった世帯を表彰する制度で、 昨年度の事業費は76万円。 衛生対策セットを約300世帯に配布した。 仕分けで、 「経費の無駄遣い」 などの声が上がり、 仕分け人と市民判定人がともにA判定を選んだ。 また、 D判定 (民間委託) となった給配水管施設維持管理事業については、 「外部に委託した方がコスト削減につながる」 という声が上がった。
市民判定人として初めて参加した同市重根の桑野強さん (70) は 「参加してこそ初めて事業運営の中身を知ることができ、 勉強にもなった。 もっと市民が仕分けに参加するべきだなと感じた」 と話していた。