【AR】危険ドラッグの啓発劇 りらが公演へ

 危険ドラッグの乱用を防止するため、りら創造芸術高等専修学校(紀美野町真国宮、山上範子校長)は、県薬務課と協力して啓発劇「分岐点~もしも危険ドラッグを使ったら~」を創作し、今月から11月にかけて県内7中学校などで上演する。14日には和歌山市の県民文化会館小ホールでプレイベントがあり、同劇が初公開される。

 危険ドラッグの乱用防止啓発公演「NO DRUG FESTIVAL~危険ドラッグの撲滅を目指して~」と銘打っての活動。啓発劇の脚本、演出、音響などは同校の生徒が中心となって手掛け、ミュージカルを学ぶ授業「ACT(アクト)」を受ける生徒が役者を演じる。生徒は「危険ドラッグの危険性を忠実に伝えたい」と、同課から薬物に関する講義を受け、知識を深めながら演技の練習に励んでいる。

 啓発劇の内容は、高校2年生の少女が学校の帰り道に、優しかった先輩から危険ドラッグを勧められるストーリー。9月30日には同校で通し稽古が行われ、演技後には同課職員から危険ドラッグの実際の使用例や症例を学んでいた。

 3年の加島愛さん(17)は「危険ドラッグは身近に潜んでいることを、演劇を通して感じてもらいたい」。同課の宮井一行さん(51)は「ダメなものはダメと知ってほしい。この劇を、青少年を中心に家族や地域の方にも見てもらえたら」と話している。

 プレイベントは午後2時から4時。啓発劇の他、麻薬・覚せい剤乱用防止の功労者に対する感謝状贈呈式や、大阪税関和歌山税関支署による麻薬探知犬のデモンストレーションなどがある。誰でも入場でき、無料。

 問い合わせは同課(℡073・441・2663)へ。

 本紙エリアでの公演は、28日午後1時半から海南市立第三中学校、11月11日午後1時半から紀の川市立貴志川中学校で行われる。

稽古に励む生徒ら

稽古に励む生徒ら