【AR】啓発落語に大笑い まちづくり大会

 県民の防犯意識を高めようと、「安全・安心まちづくり県民大会」(県など主催)が15日、和歌山市の県民文化会館で開かれ、約300人が創作落語などを通して犯罪に強いまちづくりを考えた。

 落語は「田楽亭なす」こと県職員の湯川知行さんが「悪徳商法にご用心」と題し、高齢者宅を訪問してつぼを売ろうとする詐欺師を面白おかしく熱演。防犯意識の高い住民たちが連携して詐欺師を警察送りにし、会場の笑いを誘った。

 11~20日の「全国地域安全運動」(警視庁など主催)の一環。式典では仁坂吉伸知事が「力を合わせて犯罪のないまちづくりを」、県警の下田隆文本部長が「自分たちの地域は自分たちで守る意識が大切」と呼び掛け、各地の防犯功労者を表彰。自主防犯組織を代表して、和歌山市の片男波自治会「8の字会」と、紀の川市の中貴志コミュニティセンター管理運営委員会が日頃の活動を発表した。

 最後に和歌山市の砂山婦人会のメンバーが、「みんなでつくろう安心のまちを合言葉に、一層努力していきます」と大会宣言した。

高齢者をだまそうとする詐欺師を演じる湯川さん

高齢者をだまそうとする詐欺師を演じる湯川さん